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アシスト自転車富士宮編

体力勝負の一人旅 No.298【アシスト自転車富士宮編】

【2日目・2013年12月31日】

 朝食の席でおそろいのサイクルウェアを着ているちょっと年配の夫婦がいた。ホテルの前に二人乗りの自転車が置いてあったので、「二人乗り自転車の方ですか?」と訊いたらやはりそうだった。
「二人だと一人よりもだいぶ楽ですか?」
「いやぁそんなことないですよ。登りは大変ですよ。」
「息が合わないと難しそうですね。」
「昨日箱根を越えてきたんですけど、雪があってタイヤをとられるんで押してきました。」
 同じところを通ってきたものどうし楽しい話ができた。ご夫婦は京都までいくそうで、鈴鹿峠が難所だと聞いて不安がっていたので、「箱根より楽ですよ」と教えてあげた。

 10時にホテルを出発した。天気は快晴、昨日ほど寒くない。富士駅前からまざまざと見る富士山は本当に迫力満点だ。

 三島まで約25Km。ほとんど平坦なのでなるべく電源をOFFにして走る作戦に出た。箱根を越えるにしろ、別ルートを行くにしろ1時間の充電で満タンになるくらいの消費に抑えたかったからだ。

 出発してすぐに昨日走った道に合流した。道もわかっているので淡々と走った。電源OFFの状態だと加速時に非常に重く感じる。ある程度の速度に達して一定のスピードで走っていると、普通のママチャリと同じ感じだ。だから淡々と走っているのだ。

 走りながら箱根を越えるかどうするか考えていた。幸い昨日より気温が高く背中が汗で濡れるほどだ。この暖かさなら凍結の可能性は低いだろう。凍っていたら道の真ん中をどうどうとゆっくり下っていけばいい。箱根越えに決定だ。

 順調に沼津を通過し、三島の中心地に入ってきた。まだバッテリー残は100%だ。
 車が混み始め、人が増えてきたなと思ったら左側に三島大社が見えてきた。入口には露天が並んでいて、一番手前は富士宮やきそばだ。入口付近の露天はまだ営業していないが、境内の露天はいくつかもう営業しているようだ。
 露天の先では車がちょっと渋滞している。横を通り抜けると止まっている車は3、4台だけだったが、三島大社の駐車場に入る列だった。まだ14時前だからこの人たちは年内に帰宅し、初詣にならないんじゃないかと思ってしまった。

 そろそろ登りが始まるので、三島大社の先のコンビニで飲食を補充しよう。スタートから1時間半だからちょうど良い。しかしこの先で充電させてもらうことを考えるとここで食事はできない。エクレア1つだけにしておいた。
 バッテリーの残量はまだ100%。もしかしたら無充電で行けるかもしれない。12時ちょうどに登坂開始だ。

 箱根峠まで14Kmの表示があった。距離の残りとバッテリーの残量を対比させながら充電タイミングを図ることにした。
 三島側は神奈川県側と違いそれほど店がない。ある程度登ってしまうと峠まで充電するところはないだろう。無充電で行けるのか早めの決断が必要なのだ。

 立ちこぎでぐいぐい登っていく。やはりこちら側の斜面の方が緩い。昨日はアシスト自転車の効果は『そこそこ』と思っていたが、ゼーゼーハーハーせずに最低でも時速12、13キロで登っていくのだから効果は大きいと今日は思った。

 アシスト自転車を利用すれば、体力に自信がなくてサイクリングしていなかった人ができるようになる。そういうことを広く認知してもらえれば、利用者が増え、充電できる場所が増え、さらに利用しやすくなる好循環が生まれる気がした。

 箱根峠までの距離表示が12Kmを最後に現れなくなった。そして充電ポイントと思っていた茶屋は閉まっている。多少の不安はあったが、気持ちよくこぎ続けていたら、箱根峠まで4Kmの表示がでてきた。バッテリー残量は60%、これなら大丈夫だ。

 箱根峠を越え、14時ごろ芦ノ湖畔まで下ってきた。ここでバッテリー残は40%。もう一度登りが控えているが今日は充電不要だ。そうなると自分の充電をするタイミングがなくなってしまった。昼食抜き、休憩なしで小田原まで行ってしまおう。

 心配した路面状態は昨日より良くなっていた。路肩にはみ出なければ滑ることはなさそうだ。
 ところどころで三脚にテレビカメラを乗せて調整をしている人たちがいる。箱根駅伝の準備だ。各校の旗や応援メッセージの取り付け作業も進んでいる。
 何年か前に凍りに乗って転倒したシーンが蘇ってきた。そのカーブに差し掛かるとそれまで以上に減速して通過した。

 15時過ぎに小田原到着。出発から5時間ちょっと、走っている正味時間は4時間ほどだ。今度はクロスバイクかマウンテンバイクで同じルートを走って時間比較してみたくなった。

12月31日(火) 小田原
 本日の走行距離 71.8Km
おわり

写真をアップしました。下記からご覧になれます。

https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-wmkxb5djlcbhrudhip5772uz6e-1001&uniqid=440e62c8-b4a0-421f-a9ea-1c132a6c4745

体力勝負の一人旅 No.297【アシスト自転車富士宮編】

【1日目・2013年12月30日】

 それは今年のゴールデンウィークだった。箕面の山を必死に登っていると、遥か下を走っていたはずのアシスト自転車が涼しい顔をして私を抜いていった。その衝撃がきっかけで今回の2日間の小旅行が始まった。

 アシスト自転車で行く富士宮やきそばを食べよう旅だ。

 初日は小田原から箱根を越えて富士宮へ行き、やきそばを食べて富士駅に戻って1泊。2日目はまた箱根を越えて戻ってくる。そんな予定だ。
 片道80Kmぐらいだろうからママチャリタイプのアシスト自転車でも大丈夫だろう。

 快晴のもと、8時30分に小田原を出発。温暖な小田原でもさすがに寒い。でも20分も走れば暑くなり、湯本で何枚も服を脱いだ。
 湯本駅を過ぎて早川を渡ると本格的な登りだ。ここはバッテリー残量を気にして、3モードのうちの一番電気を使わないモードで立ちこぎをして登っていく。いつものクロスバイクより若干楽な程度だ。
 そう思っていたら前方にロードレーサータイプの自転車を2台発見。見る見る近づいていく。「こんにちは」と言って抜いていったら、「いいなぁー」と声が聞こえた。若干ではなくそこそこ楽なのかもしれない。

 今度は10人弱のジョギングの団体だ。かわいいユニフォームを身にまとった女性が数人混じっている。本格的な選手には見えない。ジョギングブームもここまで来たか。地元民としては素直にうれしい。

 やがて路肩は残雪に覆われるようになってきた。急カーブの道幅の広いところは車道といえどもアウト側は明らかに凍っている。そこを避けるから私の後ろに数台の車の列ができてしまった。なぜ中央寄りを走るのかと、運転手はイライラしていることだろう。

 小田原から1時間ちょっとでユネッサンに到着。いつものクロスバイクより10分ぐらい早い。気になるのはバッテリーの残量だ。残り40%。標高でいうと半分以上登ってきているだろうが、登りきるまで持つか心配だ。

 そろそろ国道1号線の最高地点。ここ芦ノ湯まで登ってくると必死にこいでも寒い。それもそのはず氷点下3度の表示だった。

 小田原から2時間で芦ノ湖に到着。あまりの寒さにコンビニであんまんを買って、店内で食べていたら「店内での飲食はおやめください」と注意されてしまった。渋々雪に覆われた湖畔で食べて、さらに体は冷えてしまった。
 さっさと出発しよう。バッテリー残は18%。緩い登りは電源OFFしてがんばった。登りきったところで残は10%になっていた。

 三島側の斜面は心配していた凍結は全くなかった。日陰部分に雪が残っているところもあるが気にするほどではなく、寒さも和らぎ気持ち良く下った。
 そして、『日本一の吊橋を作っています』の看板が目に入った。この自然を壊さないでくれと正直思う。

 電源OFFのまま沼津の商店街にやってきた。喫茶店に入って昼食を摂りながらバッテリーを充電させてもらう。1.5時間の充電で残量が50%まで回復した。私の体力もそこそこ回復して、さあ出発だ。
 富士宮までたぶん30Kmぐらい。最初の20Kmはほぼ平坦だろう。できるだけ電源をOFFにして走ろう。

 いつの間にか旧東海道を走っていた。見覚えのある景色だ。確かこの先の豆腐屋さんでおいしい水が飲めたんだよなぁと思いながら進んでいくと、洒落た建物の豆腐屋さんがあり、『給水所』の貼り紙があった。
 記憶にある豆腐屋さんはもっと古い建物だったが、恐らく建て替えたのだろう。『給水所』の表現は東海道を歩く人にとってうれしい限りだ。
 しかし良く見ると10リットル100円の販売機だった。水は貴重な資源だから当然のことではあるけれど、もし私が近所に住んでいたら1リットル10円にしてほしかった。
 そしていつも地元の名水を無料で飲ませてもらっていることに感謝した。

 吉原駅を過ぎ、旧東海道とお別れ。この辺りから富士宮を目指して北上を始める。ここからは登り坂だろう。大事に残していたバッテリー残40%の放出開始だ。

 想像以上にきつい登りだった。足をパンパンにしてようやく16時に富士宮駅に着いた。駅前にやきそばを宣伝する大々的なものがあるのかと思っていたらそういうものはなさそうだ。

 10分ほど走って浅間大社へ。大鳥居越しに見る富士山は大迫力だ。浅間大社をゆっくり参拝したいところだが寒すぎて断念。その横にあったやきそば屋で『富士宮やきそば』をいただいた。その間、30分ほどだったが充電させてもらった。残量は30%から50%に回復した。

 帰り道の途中でもう1軒寄った。今度は中華専門店のやきそばだ。中華専門店らしく中華スープがついていた。
 ここに来ていたお客さんの家は、この寒さで水道管が凍って破裂したそうだ。冬に自転車で来るところではなかったかもしれない。
 そのお客さん、この寒さだと箱根より南のルートを通ったほうがいいよと忠告してくれた。

 今晩の宿は富士駅の近く。9Km程の道のりで概ね下りだ。バッテリーも体力もほとんど使わずに今日の旅を終えた。温泉で疲労を回復しよう。

12月30日(月) 富士
 本日の走行距離 97.0Km

写真をアップしました。下記からご覧になれます。
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-wmkxb5djlcbhrudhip5772uz6e-1001&uniqid=440e62c8-b4a0-421f-a9ea-1c132a6c4745