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めざせ下田ジョギング編

体力勝負の一人旅 No.153【めざせ下田ジョギング編】


【3日目・2009年2月15日】後編

 あと1Kmちょっとで下田駅。両方のももが重く、足の可動域が狭まりよちよち走りになっている。駅付近の地魚を出す回転寿司で腹ごしらえをするとうそのように回復していた。
 13時25分に当初のゴール地点下田駅を通過して弓ヶ浜を目指す。回復した足は2Kmもたたずに元に戻ってしまうが、ほんの少しの休みでも不思議と回復した。長続きしないのでこまめに休みながら進んだ。

 『伊豆一週歩き旅』のときに通った道を行く。この先にはサンドスキー場がある。そこは名のとおり砂でできたゲレンデだ。以前来たときは合宿中の体育会系学生がゲレンデを一気に駆け上がる遊びのようなトレーニングをしていた。当時私も挑戦してみたかったが邪魔になるので横で見ているだけだった。今回は挑戦してみよう。

 サンドスキー場にはソリで遊んでいる一家4人がいるだけだった。思う存分駆け上がれるぞ。階段を降りてゲレンデの下へ行くのだが、一歩一歩が痛む。一番下まで進んだところで腰を下ろして靴を脱ぎ休憩した。「この足で本当にここを駆け上がるのか?その後走ることができるのか?」と斜度30度・長さ45mのゲレンデを見上げながら心の中でつぶやいた。
 あー、暖かい。砂の上で大の字になると気持ちよさそうだ。駆け上がって大の字になろう。
 一番下からダッシュした。一歩一歩マメが悪化していくように痛みを感じた。力を込めても靴が砂に埋まり進まない。両手をついてギブアップ。上を見て、下を見る。半分も進んでいなかった。横を見ると子供がソリに乗ろうとしている。よし、もう少しがんばるぞ!
 だが、はいつくばっても少し進むのがやっと。何度か挑戦して半分まで来たところで完全にギブアップ。学生のトレーニングシーンを思い浮かべ、見るのとやるのでは大違いと痛感した。

 弓ヶ浜へ通じる道は椿園の中を進む遊歩道になり、トレイルランの様相だ。アップダウンがきつく、登りでは歩いてしまった。
 次に待ち受けていたのは石ごろごろの海岸ジョギング。ああ青春だ!と思うがマメや疲労たっぷりの足首にはつらすぎる。
 波打ち際で5~6人が何かを取っている。小さなバケツいっぱいに取ったものを入れて家路につくおばさんに「何が取れるんですか?」と尋ねると、
「アサリとかイソゴ」と答えてくれた。バケツには小さな貝がびっしり。
「イソゴって言う貝ですか?」
「イソゴじゃなくて、磯物。この辺では名もない貝を磯物って呼んでいるの。味噌汁にするのよ。」
 なんとなく、ほんわかしてきた。

 何とかだましだまし弓ヶ浜に着いた。良い香りが私を迎えてくれる。それは水仙だった。しかも見ごろ。ということは爪木崎も・・・。でも後悔はない。爪木崎へ行ったら下田で旅を終えていただろうから。

 弓ヶ浜で休んでいると15時のチャイムが鳴った。ここまで34Km、最低フルマラソンの距離を走りたかったが難しい。あとひとがんばり、ここをスタートに青野川上流に続くスタンプラリーに参加して終わりろう。パンフレットによると所要時間60分。多分4、5Kmの道のりだろう。

 民家が建ち並ぶがあまり人が歩いていないのどかな道を進む。帽子のつばの位置を直そうと、手をつばのところにやった。
 すると右前方でお辞儀をするおばさんが視界に入った。まさか私が挨拶をしたと思ってお辞儀しているのではないだろうな。家の前の庭に立っているおばさんはこちらを見ている。私はとっさに「こんにちは」と声を掛けた。すると「がんばってください」と丁寧に応援してくれる。庭に咲いている河津桜がきれいだったので、「桜、きれいですね」と言うと、「ありがとうございます」と、これまた丁寧な返事。
 またまたほんわかしてきた。

 橋のたもとに設置してあるスタンプ台を見つけて最初のスタンプを押す。少し上流へ行くと見事な河津桜が見えてくる。そして菜の花畑。桜は河津よりも小ぶりだが満開、菜の花畑の広大さは河津の比ではない。菜の花の香りが漂うのもまた良い。それなのに混雑していないのでジョギングも楽しめる。
 橋の途中で椅子に座って絵を描くおじさんがいたり、散歩している地元の人から挨拶してきたりとほんわかムードたっぷり。少し冷えてきたので長袖Tシャツを着てまた走り始めた。
 足湯の横を通り過ぎる。あれっ、『下賀茂温泉』の文字。そうか、下賀茂まで来てしまったのか、下賀茂ってどの辺だっけ?スタンプラリーを終えてから帰り方を考えよう。
 15時51分、最後のスタンプを押してスタンプラリー終了。さて、人に道を尋ねようにも人がいない。商店街っぽい方へ足を進めると運良く東海バスのバス待機所があった。タバコ休憩している運転手に尋ね、事なきを得た。
 ここから下田駅行きのバスに乗れるが30分後だ。まだ走れるのでもう少し走りたい。バスの通り道を確認して走り始めた。そのバスに乗れないと、次はさらに50分後になる。間違ってもバスに抜かれてはいけない。

 走り出してGPSウォッチをチェックすると39.6Km。ジョギングしているとは言えないスピードだが、残り時間でフルマラソンの距離は達成できそうだ。
 しかしそのとき腹痛を感じた。最初はそれほど危機的状況ではなかったので、42.195Kmに到達したら休もうと思った。だが41Km過ぎ、急にきた。もう走れない。トイレはどこだ。
 さっきトイレのマークがあった気がした。河津桜も見えたから多分そこはスタンプラリーで走った土手。ならばトイレもあるだろう。目標達成は断念して来た道を戻った。

 土手に着くと、あの絵を描いていたおじさんが帰り支度をしている。おじさんにトイレの場所を聞いたが知らなかった。
 土手沿いにあることは間違いない。上流へ行くか、下流へいくか。とりあえず走り始めると後ろから絵描きおじさんの声。「トイレだよね。あの建物の中にトイレがあるよ。」と思い出しように教えてくれた。
 土手沿いに建物目指して走った。建物が間近に迫ったとき時間をチェックしようと時計を見た。フルマラソンの距離を越えている。そうか、前に進まなくても距離は進むのだ。前に進むことだけにこだわっていた自分が間抜けに思えた。
 建物の手前に公園のトイレがあったのでそこへ入る。ここで本日のジョギングは終了。だが時間との戦いは続く。バスに乗れなかったら最悪だ。バス通りに出てバス停求めて走る、走る。
 バス停発見。2~3人が待っている。間に合った。時刻表を見ると16時39分発。今は35分だからそれほど余裕はなかった。ほっとした。

2月15日(日) 下賀茂
本日の走行距離 42.25Km
正味走行時間 4時間44分
累計走行距離 127.80Km
累計走行時間 14時間10分


体力勝負の一人旅 No.152【めざせ下田ジョギング編】


【3日目・2009年2月15日】前編

 今日が最終日。伊豆稲取から下田を目指す。昨日から冬とは思えない暖かさが続いている。
 9時24分、国道135号線に続く急な登り坂からスタート。伊豆の南を走る今日は花スポットめじろ押し。まずは河津川の河津桜、次は下田のアロエに爪木崎の水仙。楽しみだ。

 走り始めてすぐ道沿いに河津桜がちらほらと現れる。そして河津町に入るや否や数本の河津桜がお出迎え。この辺りから車が混み始めてきた。もちろん河津桜目当ての車ばかりだろう。
 『サンシップ今井浜 左折』の案内があったのでそちらへ行ってみることにした。海へ続く道にも多くの河津桜があり満開だ。道中の河津桜を楽しみながら河津川へ向かうのがお薦めだ。

 今井浜の民宿が立ち並ぶ辺りで、かわいいカエルを描いた石を見つけて足を止める。海岸から取ってきたと思える20cmぐらいの丸い石にカエルと『ようこそ』の文字が描かれている。このカエルは確か2000年の伊豆キャンペーンキャラクターだったと思う。少し先にも似たような石が置いてある。今井浜は手作り観光の印象だ。

 スタートから8Kmほどでお目当ての河津川付近に到着する。約50分で来たのでまずまずのペースだ。河津川の土手沿いに続く河津桜の下を走るつもりでいたが、大勢の観光客でとても走れない。露天も延々と続き大賑わい。しばらく土手を歩いて上流へ向かった。左は桜、右は露天、右ばかりを見て歩いている人もいた。

 花は満開から2~3日過ぎた感じだが見ごたえ充分。菜の花畑もあり、黄色とピンクをおさめようとするカメラマンの姿が目立った。
 500mぐらい歩いて前方を見ると、延々と上流に向かって桜は続く。もう満足したので次の橋で対岸に渡り引き返すことにした。さっきは道中の河津桜も楽しまなきゃと思ったが、河津川だけでも見切れない長さだった。

 河津からはTシャツ姿でも暑さを感じるほどになっていた。とにかくのどが渇く。しばらく海の見えないところを走っていたが、突然海が見え視界が開けた。島は1つも見えず、ずっと先まできらめく海。これぞ太平洋、思わず「すげぇー」と声を出した。次に目にしたのは真っ白な砂浜。白浜だ。美しい。また感嘆の声が出てしまう。

 下田のアロエ群生地は残念ながら花が終わっていたのでそのまま通過。下田プリンスホテル前でちょうど12時になったので一休み。この辺りまで来ると地理情報に疎くなるので、あと何Kmでコンビニがあるとか、街があるとかもわからない。早めに休憩したくなる。
 少し走ってはリュックを下ろして給水しなかなか距離が進まない。やっと爪木崎へ向かう分かれ道に来たが、アロエの花が終わっていたので水仙も見ごろを過ぎているだろうと勝手に思い爪木崎をパス。
 ここまで約24Km、暑さのせいで距離以上に疲労感たっぷり。とてもアップダウンの多い爪木崎まで行ける気がしなかったのが本音だ。
 もう1つの理由が伊豆稲取駅で入手したパンフレットにあった。弓ヶ浜に流れ出る川沿いでスタンプラリーを実施している案内だった。余裕があれば挑戦したかったのだ。

つづく

 

体力勝負の一人旅 No.151【めざせ下田ジョギング編】

【2日目・2009年1月18日】

 朝から試練が待っていた。というより自分で招いた。7時59分小田原発の電車に乗ったつもりが発車したら逆方向に進んでいる。間違って東京行きに乗ってしまったのだ。
 次の駅で降りて小田原行きを待っている間に腹痛。仕方なくトイレへ。結局小田原を8時38分発の電車になってしまった。伊東駅でもう一度トイレに行き、当初予定より1時間ほどの遅れ。まぁこれも旅だ。

 前回伊東駅から少し足を延ばした大原町までバスで移動して10時5分に走り始める。曇り空だが陽光はさしている。天気予報では午前中は日が出るものの下り坂で夜には雨になるという。15時ごろが撤退時間だな。
 寒さを覚悟していたが10分も走ると暖かくなり、ウィンドブレーカーの上着を脱ぎ、Tシャツ1枚と長袖のジョギングシャツ2枚の計3枚になる。
 伊東の街中を過ぎると観光客が立ち寄るスポットがところどころに出てくる。どこの駐車場も余裕があり、多いところでも半分ちょっとぐらいだ。冬だからこんなものなのだろうか。飲食店も営業していない、つまり店を畳んでしまったところが目に付いた。

 左側の視界が突然開けたので何気なく右にも目をやると、きれいな台形の形をした大室山が見えた。山肌は赤茶けており、まるで夕日が当たっているかのようだった。そろそろ年に一度の山焼きの時期かもしれない。そんな大室山を眺めながら走りたかったが、まもなく両側
の視界が木々で遮られてしまった。

 木々が連なっているところを開拓したかのように、観光地には似つかわしくないパチンコ屋が現れた。しかも駐車場が満車で、ちょうど道路を挟んだ向かい側に一般の車が休憩するために用意された駐車場に止めてパチンコ屋に入っていく人もいた。寂しさを感じる。

 そろそろ城ヶ崎。そこへ通じる道の入口付近にあるそば屋で休憩。今日はあまりがんばって走らずに旅を楽しもうと思っている。なので食事もその場所ならではのものを食べようと思った。地元で採れた海苔が覆い尽くす「海苔そば」を食す。磯の香りがたっぷりだ。

 12時に再スタート。ここまで12Km、ペースはまずますだ。しかし10分ぐらいすると右ひざに痛みが。痛みだけでなく力が入らなくなってきた。まずい。再開するときにストレッチしなかったのがいけなかったかも。幸いにもペースを落として10分ぐらいすると痛みは和らぎ、元のペースで走れるようになった。

 この辺りは小さな博物館が点在していて、広告看板が目に付く。変わった博物館が多いのでその名称から想像するだけでも楽しい。例えば、ねこの博物館ろう人形美術館怪しい少年少女博物館など。唯一目にした怪しい少年少女博物館は建物からして怪しかった。あくまでもぱっと見ではあるがぼろぼろだった気がする。

 左側に海が見えた。今日初めて海を目にしたと思った。実際にはそんなことはないだろうが、そう思ってしまうほど視界が開けていないところを延々と走ってきた。
 山を下り、海岸沿いに下りてきた。ここは赤沢。パチンコ屋以来の満車の駐車場。駐車場の傍らでは足湯に浸かっている人たちがいる。赤沢日帰り温泉館の駐車場だった。
 ここからは海沿いに温泉地が連なっている。大川、北川、熱川、片瀬、白田だ。海沿いではあるが平坦ではない。そろそろ20Kmになろうとしているが左腰にやや痛みがでてきた。一旦回復した右ひざも徐々に痛んできた。前回よりも早く痛んでいる気がした。
 最低でも10Km走ってから休憩したかったので、白田温泉まで我慢した。蕎麦だけではエネルギー不足だったのかもしれない。ここで甘いものを食して再出発。今度はきちんとストレッチする。あと1時間ちょっとがんばろう。

 今度は右の横っ腹が痛み始めた。ペースを落とすしかない。やがて両足の動きが鈍くなる。雨はまだまだ大丈夫そうだが、次の温泉地である稲取温泉で終了にしよう。
 稲取温泉の北側入口まで来たがまだ走れそうなので、南側入口から入って稲取を散策しながら駅へ向かうことにした。稲取は岬になっていて、駅や国道が通っているのは付け根付近。散策しがいはあるだろう。

 海に向かって下っていくと足湯があった。まだ14時30分なので浸かることにした。「雛の足湯」と書かれている。稲取といえば、雛のつるし飾りが有名なので、そこから命名したのだろう。無料の施設なのに足を拭くタオルが用意されていてありがたい。
 浸かりながら「足湯あれこれ」と題した豆知識を読めるようになっている。この温泉は海水の影響を受けた食塩泉だそうだ。10分も浸かっていると顔も首筋も上半身も汗がじわじわと出てきた。このまま眠りたい。

 15時ごろから散策スタート。ぐるっと一周のつもりが行き止まりの道に2回も当たり、行ったり来たり。やっと港に出て不思議な言い伝えのある石像を発見。
 竜宮城からお土産をもらってきたのは浦島太郎だけだと思っていたが、他にもいたようだ。そのお土産は浦島太郎と違って、人魚の肉で不老不死の薬だそうだ。それを食べた娘が十代の若さを保ち続けて、亡くなったときは八百歳になっていたという。その娘の石像を拝んで今日の旅は終了だ。

1月18日(日) 稲取 本日の走行距離 34.95Km 正味走行時間 3時間51分

体力勝負の一人旅 No.150【めざせ下田ジョギング編】

【1日目・2009年1月3日】

 いつスタートするか予告しませんでしたが、このところ天候の良い日が続き体調もまずまずなので本日「めざせ下田ジョギング編」をスタートいたします。

 8時50分、小田原の自宅を出発する。ちょうど箱根駅伝のランナーが小田原を通過する時間帯だ。
 伊豆に向かうためには国道1号線を渡らなければならない。国道1号線まで100mぐらいのところまで来たときスピーカーから掛け声を響かせた車が通過した。選手の姿は見えなかったがちょうど出くわしてしまったようだ。1号線を横断するための歩道橋は封鎖されている。ここの歩道橋を使わないと1号線を渡るのはおろか1号線に沿って下田方面に進むこともできない。しかたなく迂回して1号線沿いに走れるところまで来た。
 少し下田方面に進んだが選手は来ない。信号のある交差点まで来たので渡れるかなと思ったが、選手が通過するまで青にならないとのこと。さらに進んだが伊豆に向かう国道135号線の入り口まで来てしまった。その間、選手は2人通過しただけ。1人は早稲田だったのでまだ上位しか通過していないらしい。せっかくだから日本の文化に浸って応援することにした。
 小田原で応援するのは15年以上ぶりだがそのときとは比べものにならないほどにぎやかだ。当時は少しの距離なら歩道を自転車で併走できたものだ。

 9時20分ごろ交通規制が解除されたので再スタート。国道135号線を進む。空は快晴、ほとんど風はなく日なたなら寒さは感じず快適だ。

 新兵器のフォアアスリート405にはバーチャルパートナー機能がある。これは目標のペースをインプットしておくとそのペースに対してどのくらい先行しているのかあるいは遅れているかが表示される機能だ。画面上に競争しているかのように2人の絵が表示される。片方が自分でもう片方がインプットしたペースで走るバーチャルパートナーというわけだ。
 1Km7分ペースでインプットした。後半はペースが落ちるだろうから午前中にどれだけ貯金できるかが勝負だと思う。最後まで足をもたせるために6分30秒ペースで走っていきたい。
 リアルタイムで今走っているペースも表示してくれる。これも参考になりそうだ。

 スタートから8Kmぐらい走って根府川駅を通過。ここから山道。といっても峠越えではないので急坂はない。ここまで距離表示から換算すると6分台で走れている。
 今回の目標地点は最低網代。そこは伊豆1周ウォーキングの初日のゴール地点。そのとき万歩計から算出した距離は32Km。歩けたのだから当然行けるだろう。伊東までは約50Km、そこまで行ければ大満足で現実にはフルマラソンの距離まで到達できればと思っている。

 早くも10Km辺りでももに張りを感じてきた。少し心配だ。
 1時間40分走って真鶴のコンビニで休憩。約15Km到達。ここからは海岸に向かって下りが続く。バーチャルパートナーより3分半は先行している。よしよし。

 ももの張りがとれ、順調に湯河原を通過。そこからの登りがきつかった。ペースは1Km9分台に落ちる。坂を登りきったときには両足とも疲労感たっぷり。それでも下りに入ると6分台に回復。下りきれば熱海だ。そこで休憩しよう。

 熱海だ!見慣れた光景だがきらめく海を見るといい気分になる。夏のような混雑はないが駐車場は満車。それなりに賑わっているようだ。
 白いクリスマスツリーのような塔が見えてきた。なんだこれは。電飾がついている。看板にはアタナリエと書いてあった。日によっては花火があったり歌手のライブがあったりと熱海はあの手この手でがんばっている感じ。ちなみに明日はX-JAPANのライブだ。
 まだ灯がともっていないツリーを見ながら昼食にする。ここまでで約26Km。

 走り出すとまた山。疲労感はあるもののバーチャルパートナーとの差を広げてそろそろ30Km。この調子ならフルマラソンの大会にでても完走できそうだなと思う。最後にフルマラソンに出たのは多分6年前。30Km走ったのはそれ以来だろう。
 甘い考えになったわけではないが戒めのためか試練がやってきた。横っ腹が痛くなり、腹筋も痛くなってきた。ここからが僕の旅だ。そう思うとつらいことも楽しくなる。ペースを落として治るのを待った。

 最低目標の網代を通過。腹の痛みは治まったがかなり疲れてきた。ここまで34Km、熱海から8Kmしか走っていないので休憩するには早すぎる。もうひと山越えて次の町で休もう。
 次の町は宇佐見。それほど遠くないと思っていたがそんなことはなかった。トンネルを抜けながら標高を上げていく。ずーっと先まで見える道は海岸線にそっているものの山から下る気配がない。膝の上が痛んでくるし、リュックの重みのせいか胸も痛んできた。知らない土地だったら泣きが入るところだ。
 とうとう40Kmを越えた。まだ山の中だ。

 宇佐見に着いたときには41Kmを走っていた。ミニストップ発見。ようやく休める。かなりゆっくり走ったが、データを見ると熱海からここまで1Km6分台では走れていた。これは自信になる。バーチャルパートナーに抜かれない限りは足を引きづってでも伊東まで行こう。

 そんな気持ちだったが再開して海岸線を走っているとジョギングしているおじさんに抜かれ、追いすがっているうちに足が動き出してきた。休憩でだいぶ回復できたようだ。
 静かな海を眺めていると黒い物がいくつも浮いている。よく見るとサーファーだった。20人はいそうだ。ウェットスーツを着ているので寒くないかもしれないが、こっちが寒くなってくる。
 サーファーに気をとられているうちにフルマラソンの距離を過ぎていた。よし!伊東駅まであと2Km。伊東駅直前の登り以外は平坦。あわよくばと思っていた目標に到達できそうだ。
 足の痛みを感じながらも案外ペースが落ちずにゴール。時間は15時37分。距離は45.72Km。バーチャルパートナーに15分の差をつけた。

 ゴールはしたもののもう少しで50Kmだと思うとやめられない。少しうろついて距離を稼ぎたくなってきた。そして走り出すと下田まで50Kmの表示を目にする。
「半分来ちゃったんだな~」
 意地ではなく楽しんで50Kmになるまで走り伊東駅に戻ってきた。達成感たっぷりの充実した1日だった。

 体が冷えたあとの小田原駅から自宅までの道のりは痛みでぎこちない歩きになった。明日がつらそうだ。

1月3日(土) 伊東 本日の走行距離 50.06Km 正味走行時間 5時間34分