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めざせ本州最東端編

体力勝負の一人旅 No.080【めざせ本州最東端編】

 本州最東端の旅が終わり早2ヶ月。だいぶ涼しくなってきましたね。
 ゴールデンウィークの四国自転車遍路旅と同様にかかった費用を整
理しました。

 四国自転車遍路旅と同じ7日間の旅でしたが、そのときの総額
143,855円に対し、今回は83,527円。四国のときはお遍路特有の費用が
かかりましたから、それを除くと107,555円。この差は交通費です。

 これから旅してみようというかたは、宿泊日数×1万円+交通費で見
積もってみてください。節約派は宿代を削ればいいでしょう。参考ま
でに内訳を記載しておきます。

宿泊代 30,610円(総額に占める割合36%)
交通費 19,790円(24%)
食費 11,790円(14%)
お土産 9,868円(12%)
以下、飲料代(5,729)、自転車送料(4,090)、洗濯代(1,100)、他となっ
ています。

また旅する機会があればお会いしましょう!

2005年10月9日

体力勝負の一人旅 No.079【めざせ本州最東端編】

【13日目・2005年8月4日】

 本州最東端を目指す日だ。本州最東端は重茂(おもえ)半島の先端
にある。国道45号線は重茂半島の付け根を南北に結んでおり、南側が
陸中山田、北側が宮古。
 最東端へは県道を進むことになるが、私の地図には「日本の秘境」
と書かれているし、昨日の観光案内所のおばさんからもかなりアップ
ダウンがあると聞かされていた。地図に距離表示がないし、かなり手
ごわいだろうと覚悟を決めた。

 9時17分に宿を出発し、水分1.5リットルと食料を買い込み県道へ突
入する。
 最初は田舎にありがちな小さな漁港を通る平坦な道。漁港を過ぎる
と登りが始まる。斜度表示はないが10%以上はあるだろう。ただ四国お
遍路の山々に比べれば、2つ重めのギアで走れている。
 助かるのはアップダウンの連続ではなく峠越えであること。標高差
140mぐらい登ると下りになり部落が現れる。その繰り返し。
 もう一つ助かるのは開拓が進んでいない道。中央線がない細い道で
両側が木々に囲まれている。おかげで木陰の下を走れてそれほど暑さ
を感じない。おてんとう様も最東端到達にふさわしくよく晴れた日に
してくれた。これで木陰がなかったら1.5リットルの水分はあっという
間にカラッカラになっただろう。

 直線がほとんどないカーブだらけの下りでも最高速度50Km/hオーバ
ーを記録。いかに斜度がきついかがわかる。
 峠を2つか3つ越えたところで自動販売機発見。残り半分になった水
分を補充しよう。
 売店の前に設置された自動販売機で飲み物を買い、売店のおばちゃ
んに「店先で休ませてもらいます」と声をかけると、「こっちで休ん
でいきなさいよ」と外に面した部屋の大窓を開けて、部屋を提供して
くれた。私はお言葉に甘えて一休み。
 パンを食べながらおばちゃんと世間話をしたり、ここから先の情報
を聞いたりした。そこへ1歳の孫を乳母車に乗せたおばあちゃんがやっ
てくる。見知らぬ人たちとのちょっとした会話、ここだけ時間がゆっ
くり流れているようだ。コンビニでは味わえない、何か失ったものを
思い出させてくれるような時間だった。

 炎天下に置いておいた自転車備え付けの温度計は43度。休憩前が32
度だったから木陰さまさまだ。
 20分の休憩後、もう一つ山を登ると姉吉キャンプ場へ通ずる道との
分岐点。この道を海に向かって2Kmほど一気に下る。ここも50Km/hオー
バー。自転車は姉吉キャンプ場のちょっと先までしかいけない。あと
は自然歩道を4Km歩くと本州最東端だ。入り口に灯台の案内板はあるが
かなりマイナーな地の雰囲気を漂わせている。
 自然歩道からはほとんど海が見えず景色は楽しめない。1時間ほど歩
くと灯台が見えてきて海にでる。本州最東端の碑はそこからさらに右
手の岩場を数分あるいたところにある。12時30分、本州最東端に到達。
他に観光客はなく、いるのは釣り人のみ。本州最西端と似ている。
 灯台横の東屋で休憩していると、自転車旅行者が1人やってきた。こ
こで出会う観光客はやはりこの手の人だった。彼は東京出身で日本一
周中。旅に出て4ヶ月が経過。単なる一周ではなくジグザグにあちこち
行っているようだ。最近は暑くて走れないが、北海道では1日200Km走
ったというからかなりのつわものだ。行った先々の話をしているうち
に20代前半の彼とは年の差を感じてしまった。
 そして自転車旅行を始めて十余年の私は長いこと旅してきたなとし
みじみ思った。今日で本州東西南北の端を制覇した。私の体力レベル
からすれば、満足いく自転車旅行人生だ。

 宮古までは半島の残り半分を北上しなければいけない。この道も南
側同様に峠越え。しかし目標を達成した今は、気持ちに余裕があると
いうか、惰性で山を越えられる。下りは50Km/hオーバーで飛ばしてい
く。が、突然対向車。慌ててブレーキ、後輪が滑る。事無きを得たが
ヒヤッとした。いつのまにか、50Km/hオーバーを目指すスピード狂に
なっていた。

 宮古市街地まで来たが、せっかくなので浄土が浜まで足を延ばすこ
とにした。とがった白い岩々と白い浜。これぞ景勝地と言わんばかり
の風景に見入った。自転車旅行を始めた当初は観光地を巡っていたの
に、いつごろからだろうか足早に先を目指すようになってしまった。

 宮古で泊まって明日帰るつもりだったが、民宿のおばちゃんが教え
てくれた品川行きの夜行バスに間に合いそうだ。バスの時間と連絡先
をメモした紙を出掛けにおばちゃんは手渡してくれたのだ。
 バスの予約が取れたので近くの銭湯で汗を流し、自転車旅行を終了
する。湯船に浸かりながら銭湯の料金350円より、伊東温泉のほうが安
いのはなんなんだろうと思ってしまった。

 夜行バスの中で、今回の旅だけでなく、今までの自転車旅行を回想
した。思い浮かぶのは厳しかった峠や雨の走行、そして人との出会い。
特に今回はいつも以上に出会いがあった。
 出会いなくして旅は語れないな。

8月4日(木) 宮古
本日の走行距離 59.2Km+徒歩9Km

おわり

体力勝負の一人旅 No.078【めざせ本州最東端編】

【12日目・2005年8月3日】

 岩手県に濃霧注意報がでている。宿の前もうっすら霧がかかってい
て視界が悪い。今日も雨の覚悟が必要だ。
 いつもどおりコンビニで買い出し。コンビニから出ると自転車の位
置が微妙に変わっていて、地面に置いておいたヘルメットがハンドル
にかかっている。腕を組んでおかしいなと思っていると、50過ぎの男
性が「申し訳ありません」と謝ってきた。「バックしたときにぶつけ
て倒しちゃいました」
 朝からついていない。自転車に異常がなければいいのだが。

 今日はどんなにがんばっても本州最東端へはいけないし、そこの直
前で宿がありそうな陸中山田へは80Kmぐらいだと思うので余裕で行け
そうだ。そんな気の緩みから出発は9時40分。

 走り始めてすぐに登り坂。朝から足が重い。若いときと違って回復
のスピードが遅いようで、疲労が蓄積しているのが分かる。
 最初の峠は標高こそ170mで低いが斜度はある。下りでは漕がずに50
Km/h以上でた。そのときすでに雨が降っていたから、それでも抑えて
走った。

 45分で大船渡に到着。早くも捕食休憩。昨日のことがあるので、小
まめに捕食し、ゆっくり走ることにした。なにせ今日は余裕があるの
だ。

 ここから先、国道45号線は2本に分かれている。片方は直線的で長い
トンネルあり、片方はくねくねしている。当然、新道であろう長いト
ンネルのほうを進むつもりだ。
 ところが案内標識がちっとも現れない。現れるのは緑の標識の三陸
道のみ。なぜか「共用中」と書かれていて無料開放しているようだ。
 やがて三陸道と交差し、三陸道のトンネルが見えた。私が走ってい
る道路は斜度10%の登りになりヘアピンカーブを2つこなした。まさか
!自転車を止めて地図を開いた。案の定、くねくね道を進んでいた。「
共用中」とは自転車も走ってよい自動車道だったのだろうか。雨だっ
たために地図を開かなかったのがいけなかった。その後も斜度10%が続
く。失敗した。

 峠を越え、三陸道に合流したところで逆車線用の案内表示を確認し
た。そこにはしっかりと歩行者、自転車は通行禁止になっている。私
の失敗ではなかった。そうなると手持ちの地図が国道の赤表示なのが
いけない。4年前の購入ではあるが、例によって地図が古すぎたかもし
れない。

 三陸道に合流したあとの下りでも50Km/hオーバー。このあとも斜度
10%の登りが何カ所も現れるが、下りになれば50Km/hオーバーで走れて
努力が報われる楽しい道だ。昨日のような小刻みなアップダウンより
しっかりした峠越えのほうが楽しい。
 12時30分ごろから雨が止み、路面が次第に乾きさらに楽しい下りに
なった。

 陸中山田より20Km先の宮古までの距離表示が思ったほど減っていな
い。この距離は三陸道を通ったときの距離のようだ。そうなると少し
焦った方がいいようだ。
 アップダウンとトンネルをいくつもこなし、釜石観音の後ろ姿が見
えてきた。もうすぐ釜石市街地だ。
 14時過ぎに釜石到着。日が差すようになってきた。目まぐるしい天
候だ。この先もまだまだ峠とトンネルが続く。海を見ながらのアップ
ダウンは伊豆に似ている。

 16時30分、陸中山田駅に到着。駅前に観光案内所があったので、こ
こより先に宿があるか聞いてみたが、最東端に向かう道沿いにはない
とのこと。最東端への道程はきびしいので、できるだけ近づいておき
たかったが悪あがきはやめよう。
 案内所から民宿の予約をしてもらった。

 いよいよ明日は目標達成日だ。明日に備えて早く寝ることにしよう。

8月3日(水) 陸中山田
本日の走行距離 87.1Km

体力勝負の一人旅 No.077【めざせ本州最東端編】

【11日目・2005年8月2日】

 9時過ぎに宿を出発する。空一面が雲に覆われ、いつ降り出してもお
かしくない。天気予報の雨確率は低かったはずだが、私の場合当てに
ならない。ちょっと涼しく感じて、気持ち良く走れそうだ。

 15分ほど走ると「利府」の地名が現れた。昨日塩竈の前に見た地名
だったので妙だ。市町の境が入り組んでいるようだ。この辺りに来る
と松が植わっている小島が見える。早くも松島の雰囲気。

 松島は霧がかかっていて海に浮かぶ小島たちは見えない。見えたの
は陸から近い五大堂のある島ぐらいだ。

 国道45号線から346号線に入り北上する。やがて霧雨が降ってきた。
この状態のままなら全く問題はない。
 国道をそれて涌谷の町に入ったら小さなお城が川の向こうに見えた
。辺りではピーヒョロロとトビが鳴いている。時代劇に出てきそうな
シーンだったので、ついお城のほうへ足が向かった。
 涌谷城は当時の形を復元したものではないようで、復元に関する説
明はなく、お城は平城だったと記されているだけだった。お城観光を
しているうちに霧雨は止んだ。

 ところどころで追い風だったため順調に進んでいる。今日はスター
ト地点から110Kmぐらい先の気仙沼を目標にしている。この分なら余裕
で着きそうだ。
 お昼頃はそう思っていたが、13時30分ごろになって急にペースダウ
ン。原因は向かい風。国道の進路が東の海へ向かい始めたころからだ。
 国道は川沿いを通っているが、両側は山。恐らく海からの風が山肌
に沿って吹いてくるのだろう。その証拠に道が右にカーブしても、左
にカーブしても向かい風なのだ。

 15時ごろ本吉に到着。やっと東の海の近くに出てきた。もう足が思
うように動かなくなっている。お腹は空いていないがシュークリーム
を食べ20分ほど休憩した。
 ここからは国道45号線に合流し北上する。気仙沼までは20Km弱。向
かい風がなくなることとアップダウンがないことを祈りながら出発し
た。

 多少アップダウンはあったが向かい風が収まったため、足の動きが
よくなった。シュークリーム効果もあるだろう。
 1時間で気仙沼に着いたが、だいぶ復活したのでまだ行けそうだ。15
Km先の陸前高田を目指した。今日がんばっておけば明日が楽だ。

 17時30分、陸前高田駅に到着。付近に観光案内所がなかったので、
タクシーの運転手に宿情報を聞いた。運転手は「民宿でいいところだ
けを教えてあげるね」と言って、携帯をいじりながら5件の電話番号を
教えてくれた。運転手は再び「今言ったのは、料理がおいしとか、評
判のいいところだけだからね」と念を押した。
 その中で、明日向かう大船渡方面で駅に近いところを教えてもらい
、そこを予約した。時間が遅かったので夕食の準備はしてもらえなか
った。

 外で夕食を食べた後、宿で宿帳に記入していると、お菓子やお茶を
出してくれた。宿のおばさんと四国お遍路の話で盛り上がるとビール
まで出してくれて、おじさんと晩酌。民宿のいいところだ。
 そのうちお客さんが手を付けなかったおかずが次々と運び込まれて
きた。一人前をはるかに超えている。おばさんは
「どうせ捨てちゃうんだから、食べて食べて。せっかく作ったのに残
しちゃうんだもん。」
と言う。
「食べてきたばかりなのでちょっとだけいただきます」
と言って食べ切れそうなお皿だけ手前に引いた。
「まさかお客さんがの食事が終わるまで、あなたに待っていてもらう
訳いかなかったしな。」
とおじさん。

 会話が民宿の話に及んだときに、この地域の民宿は5軒だけになって
しまったとおじさんは言った。タクシーの運転手はいいところだけ選
んだと言っていたのに。
 いろんな話で盛り上がっているころ、玄関から女性の声。
「お風呂だけ入らせてもらえませんか」
おじさんが対応していたが、私のとなりでおばさんが「お客さんと重
なっちゃうからだめよ」。しかし女性は自転車旅行中で、近くにテン
トを張ってお風呂には入れるところを探しているという事情を聞き、
おじさんは了承してしまった。女性は喜んで連れの男性を呼びに行っ
た。

 女性がお風呂から上がると、おじさんは私達3人の座敷に呼び寄せた
。「こっちにも一人自転車の人がいるから話していきなさいよ」。連
れの男性も呼び寄せ、さっきの余ったおかずを食べるよう勧めた。さ
らに奥からおかずとご飯がでてきて、泊まり客と遜色ない食事になっ
た。貧乏旅行をしている二人は幸せ一杯の表情で食べていた。
 二人は北海道から南下中で、いずれ小田原を通る。だから小田原に
来たときには私の家に泊まるよう勧めた。二人はこんなにいいことば
かりあって、罰が当たらないかなと言っていた。

8月2日(火) 陸前高田
本日の走行距離 133.8Km

体力勝負の一人旅 No.076【めざせ本州最東端編】

【10日目・2005年8月1日】

 朝寝坊したため9時30分の出発になってしまった。昨日はいくら暑か
ったとは言え、山岳だったおとといの走行距離より6Kmしか多く走れな
かったのは悔いが残る。おとといが走り過ぎた気もする。
 今日も暑いが山岳ではないから130Kmは走りたい。最低目標は仙台だ。

 平坦コースだと思っていたが案外小刻みなアップダウンがある。福
島市へは1時間ほどで到着し、昨日ここまで来れたはずだなと後悔する。

 温度計が一時38度を指したが風があるため昨日ほど暑く感じない。
しかも追い風で結構楽に走れる。
 1回目の休憩は国見町、37Km走った。アップダウンが続くときは下り
をがんばり過ぎないのがコツだ。そのためもう11時30分。ここで昼食
にする。

 食べ終えると、なんと向かい風に変わっていた。相変わらずアップ
ダウンが続く。そんなに急な登りではないはずなのに向かい風のせい
でスピードが上がらない。向かい風を走るコツもがんばり過ぎないこ
とだ。体力を温存し風が止んだらがんばればいい。

 大河原で2回目の休憩。仙台まで40Kmほど。時間は14時ちょっと前、
仙台を視界に捕らえた。
 休憩後、依然向かい風ではあるものの雲が出てきて走り易くなって
きた。前方つまり仙台方面は暗い雲だ。雨が降らなければいいが。
 何キロ走った辺りだっただろうか、異様な匂い。その原因は日本製
紙の工場から出ている煙だった。思わずむせた。
 製紙工場を過ぎてもまだ匂う。気づいたら風向きが変わっていた。
追い風になっている。風に乗って一気に仙台まで走ってしまえ。

 仙台に近づくにしたがって交通量が増え、信号が多くなったので、
快適とは言えないが、かなり良いペースで仙台市に入る。気になって
いた空模様も仙台上空は明るくなっていた。厚い雲は海側の方にあり
、そちらから風が吹いている。
 まだ15時40分。仙台でやめてはもったいない。厚い雲のある方向だ
が塩竈まで行こう。松島まで行けなくもないが、わざわざ宿泊費用の
かかる観光地で泊まることはない。

 国道45号線を走り、塩竈まで目前のところで、左塩竈駅(東北本線
)の標識。左折すると登り坂。登り切ると眼下に町並みが見える。今
度は下って塩竈駅。
 しかしひっそりしている。あるはずのホテルも見当たらない。タク
シーの運転手に聞くと、本塩釜駅のほうが中心だよと教えてくれた。
西塩竈駅前を通って本塩釜駅に到着。ほとんど平坦だった。しかも目
の前は国道45号線。さっきの標識にだまされたようだ。
 それにしても人口が多くないだろうこの町で、半径1Km程度の距離に
3つもJRの駅があるのは不思議な気がした。

8月1日(月) 塩竈
本日の走行距離 120.4Km