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体力勝負の一人旅 No.417【坂東三十三観音編】


【18日目・2017年5月1日(3)】

 次の30番札所高倉観音まで26キロ。14時に笠森観音に着いたときはかなり余裕があると思っていたが、笠森観音に1時間も滞在していたので余裕は少しになってきた。
 雷は止まり、風は静まり、雨が少し残っている程度だ。カッパを着たまま出発した。

 しばらくして雨がやみ、日が射すほど回復したのでカッパを脱いだ。気温が低いままなので汗で濡れたウェアはとても寒い。体を温めようと少しペースを上げた。
 しばらくするとまた降り始めた。もう1回カッパを着る。脱いだり着たりするのはけっこうなタイムロスだ。だんだん残り時間が気になってきた。

 高倉観音が小さいお寺で参拝時間が16時や16時30分までだったらどうしよう。その可能性がなくもないから16時30分までに着けるよう休憩せずがんばろう。

 国道409号線から県道に入る左折ポイントにやってきた。そこで目にしたものは『富川橋通行止め』だった。橋がどこにあるのか知らないが、左折するところで封鎖されている。
 迂回路へ行くしかない。どのくらい遠回りになるかを調べる余裕はない。道を間違えないことが重要だ。冷静になろう。

 国道409号線を3キロぐらい行ったところで左折し県道33号線に入った。さらに3キロぐらい走ると左から来る道路に『富川橋通行止め』の看板がでていた。通りたかった道にここで合流したことになる。
 あとはこのまましばらく進めば左側に高倉観音が見えてくるはずだ。時間は16時23分。30分到着は絶望的だ。

 緩い坂を登っていくとやっと高倉観音の案内板だ。大きな橋の手前を左折するよう案内されている。
 左折したものの「本当にこれであっているのか」とつぶやくぐらい下りの細い道が上流に向かって伸びている。高倉観音へ行くにはこの川を渡らなければならないはずだ。見下ろしても橋は見えない。
 もう16時39分になってしまった。下り切ってUターンなんてことになったら大変だ。今のうちにUターンしておこう。

 大きな橋を渡ってから登りが続く。橋から1キロ以上走って高倉観音左折の案内が再び出てきた。左折してからさらに200m以上走ってもう1回左折。今度はヘアピンカーブだ。そこからきつめの登り。もう1回ヘアピンカーブを曲がって到着した。
 県道33号線沿いにあると思っていたが違った。老眼で地図を正しく見られなくなっている。

 時間は16時48分。駐車場があり17時まで開いていそうな規模のお寺だ。入口付近に自転車を止めて目の前にあるお寺の案内板を見ると、拝観料300円、受付時間午後4時まで、終了時間午後4時半までと書いてある。慌てて掛け軸を自転車から外し、本堂に目もくれず納経所へ走った。

 納経所まで行くと17時までと書いてあった。間に合った。しかも拝観料を払うところもなかった。
 納経してくれるおばさんが掛け軸を開き
「もうこれで下の方は全部埋まりましたね」と言う。
「あとは鎌倉と平塚です。」
「じゃあ家の近くだけね。」
 その前の雑談で私が小田原から来たことを知っていた。
 おばさんは33番那古観音の納経を見て
「那古観音のところはやっぱり結願の印を押してくれなかったのね。せっかく遠くから来てるのにね。決まりだからしょうがないんですけどね。」と慰めてくれた。

「橋が通れなくて間に合わないかと思いましたよ。」と切り出すと
「昨日も見えた方がそこの橋が通れなかったって言ってたわ。」
「そこの橋ってすぐそこの大きい橋ですか?」
「そうよ。」
「そこも通れなかったんですか。僕が通れなかったのは国道から入ってすぐの富川橋とかいうとこです。」
「遠くから来る人は困るわよね。迂回路っていったってわからないですよね。」

「そこの大きい橋の手前を左に曲がる案内板があったんですけど、その道でも来られたんですか?」と訊いた。
「来られますよ。」
「どっちのほうが近いんですかね。」
「変わらないかな。橋を渡ったほうがちょっと近いかな。」
 それを聞けて良かった。

 参拝を終えて自転車のところへ戻ってきた。最初に見た受付16時の看板は『観音浄土界と地獄・極楽界めぐり』というものだった。焦ってはいいことないな。

 自転車の横で地図を開く。雨が嘘のように晴れている。でも寒いので西日が当たるところまで数メートル移動した。
 残るお寺が地元の2か寺だけと思うとなぜか解放された気分になった。

 1台の車が私の横で止まった。納経してくれたおばさんの車だった。
「大丈夫ですか?」
 納経してからだいぶ時間が経っていたから心配してくれたのだろう。
「大丈夫です。」
「お気をつけてお帰りください。」
 千葉最後のお寺がこういうところで良かった。

つづく

下記URLに写真をアップしました。
http://yahoo.jp/box/XDCI7B

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