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体力勝負の一人旅 No.412【坂東三十三観音編】


【17日目・2017年4月30日(3)】

 鉈切洞穴の後ぐらいからコンビニを見つけたら昼食にしようと思っているがなかなか出てこない。

 洲崎灯台から2キロのところにポツンと建っている小さな食堂があった。メニューは2種類で500円。同じメニューで弁当も受け付けているようだ。
 中に入るとスナックを改装した感じのカウンターがあり、カラオケがある。お客さんが1人、従業員は2人のおばちゃん。そこへおじさんが1人入ってきた。「店の名前はなんていうんですか?」と言いながら席に着いた。
 新規オープンしたばかりで看板がない。おばちゃんが店紹介を書いた紙をおじさんと私に配る。おかずだけの販売もあり、一人分の料理を作るのが面倒な高齢者のために立ち上げた店に思えた。

 おじさんは最近洲崎に越してきたらしくこの店のこと、この町のことをいろいろと訊いている。
 この店の改装前は釣り宿。昔に比べると魚が全然獲れなくなったそうだ。昔はブリの大群が来ると海が盛り上がったように見えたそうだ。それを見て船を出したと言っていた。こういう話を経験者から聞くと、魚不足を実感して他人ごとではなくなっていく。

 入ったときにいたお客さんは不動産業でこの土地を狙っている。貸別荘に適した海が見える土地を探している、と切り出した。「向こうの海の方までここの土地でしょ、貸別荘にしない?」とお客さんに扮した商売っ気たっぷりのおじさんがおばちゃんに迫っている。
「向こうは官地だよ」とおばちゃんはそっけない。それでもおばちゃんを口説こうとおいしい話をするおじさん。
「そんなによければ土地貸すからやらない?」と切り返すおばちゃん。地域貢献の理念がありそうなおばちゃんに金儲けの話をしても無駄だろうな。

 海を右に見ながら再びサイクリング。食堂に寄ったのは正解だった。向かい風の中をしばらく走ったがコンビニは出てこない。コンビニはおろか店や民家もあまりない。
 右から海、道路、原野、山の光景だ。北海道以外で原野が広がっているのは珍しい。風が強いから畑にもできないのだろうか。千葉がこんなにのどかなところだとは思わなかった。三浦半島のほうがはるかに栄えている、とついつい三浦半島を引き合いにだしたくなる。

 もしかしたら原野に見える広大な土地はある季節になると花で埋め尽くされるのだろうか。それならその時期に再訪したい。

 ほぼ最南端に来てからは追い風ぎみになって快適だ。この季節は南風の確率が高いと考えて反時計回りにした。今から房総半島を抜けるまでずっと追い風になるだろう。

 11時40分、千葉県最南端の灯台である野島崎灯台に着いた。『のぼれる野島崎灯台』を売りにしていてこのキャッチコピーを何か所かで目にした。
 のぼれる灯台がそんなに珍しいだろうか。銚子の灯台だって登れた気がする。わざわざこんなキャッチコピーをしかけているのを見たら登る気がなくなった。
 最南端の碑をささっと見て再び自転車に乗った。

つづく

下記URLに写真をアップしました。
http://yahoo.jp/box/55Rt4W

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