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体力勝負の一人旅 No.411【坂東三十三観音編】

【17日目・2017年4月30日(2)】

 もう今日はお寺へ行く予定はない。だから時間に縛られない。行けるところまで行けばいい。と言いたいところだが宿の問題がある。
 海沿いを反時計回りで勝浦まで約100キロ、大原まで110キロ。昨夜、勝浦~大原で空いている宿を調べておいた。金額的に泊まれる宿が1軒だけあったので、今朝ネット予約しようとしたら当日予約を受け付けない宿だった。
 今日も宿探しが大変かもしれない。勝浦は房総半島の南西だ。昨日みたいに電車移動作戦が使える場所ではない。だけど、まあなるようになるだろう。

 東京湾のほうに突き出た洲崎を目指して海沿いの県道257号線を走る。那古観音から30分ほど走ったところで洞穴の看板が目に入った。100mぐらい歩けばありそうなので寄ってみることにした。

 鉈切洞穴(なたぎりどうけつ)と書いてある。木々に囲まれた町の小さな神社の参道のような雰囲気のところを歩いていくと、作業着姿の優しそうなおじいちゃんがこちらにやって来る。
「洞穴見たい?」と優しい声で問いかけられた。
「見たいです」と反射的に答えたがどういうことだろうか。
「あと5分早く来ていれば開いていたのに」
 案内看板まであるのに普段は閉まっているということなのか。
 おじいちゃんは「まあ時間あるし、もう1回行くか」と言って案内してくれることになった。おじいちゃんの顔はにこやかで、洞穴の話をいろいろとしてくれた。

「明日のNHKスペシャルで放送されることになったんだよ。テーマはね、言っていいのかな。フィリピンから黒潮に乗った魚を追ってここに来たって話なんだ。
 縄文時代に洞穴で生活していたみたいなんだ。魚とかの骨がいっぱい出てきたんだよ。」

 階段を昇ると神社の本殿のような建物があり、その脇に洞穴の入口があった。扉の鍵を開けて中に入れさせてくれた。奥行は30mぐらいあるだろうか。岩肌は崖観音のそれに似ている。

 洞穴を出て、右側にこの地方に伝わる神話についての掲示板があった。「ゆっくり見てって」と言って一瞬おじいちゃんは帰ろうとしたが、掲示板に向かう私に付いてきて解説してくれる。
 さらに「独木舟(まるきぶね)見たい?」と言って、耐火倉庫のようなところへ行き、重たい鉄の扉を開けてくれた。
 中には2500年前の独木舟がある。こんな貴重なものが間近に見られるなんてラッキーだ。脇には骨がたくさん入っている箱があった。「洞穴の出土品だよ。形のいいのはみんな博物館に行っちゃっているけどね。」

 洲崎へ向かって再スタートしてわずか15分で洲崎灯台へ到着した。灯台入口付近にシソの色をした海藻が干してある。これは何だろう。ちょうど通りかかったおじさんに訊ねると
「てんぐさだよ。伊豆で有名だけど、ここも採れるんだ。」と教えてくれた。
「ところてんになるやつね」と私が言うと、
「そう、あと寒天にするんだ。」

 階段を昇って数分で灯台だ。高さ15mの小さな灯台だけど東京湾の入口を指し示す重要な役割を担っているそうだ。大正8年に竣工してからは洲崎の東で座礁する舟はなくなったと解説されていた。

 灯台から戻ってきたら2人の女性が熊手でてんぐさを掻き集めていた。
「どのくらい干せばいいんですか?」と訊ねると
「今日みたいに天気のいい日は半日ですね。」
 今は12時30分。半日でいいのならすごい回転で生産できそうだ。
「じゃあ毎日、採って干して、採って干してなんですね。」
「採れればですけどね。」

 次は房総半島最南端の野島崎灯台を目指そう。

つづく

下記URLに写真をアップしました。
http://yahoo.jp/box/55Rt4W

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