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体力勝負の一人旅 No.335【坂東三十三観音編】


【15日目・2015年12月29日(2/2)】

 車の渋滞が始まりそろそろ北鎌倉駅。歩いている観光客が多いうえに歩道が狭いので少し走りにくい。それでも観光名所が次々出てくるので多少の坂も気にせず早く時間が過ぎていく。
 鶴岡八幡宮の境内を横切って進むこと1Km、観光客が閑散としたところに1番札所杉本寺(すぎもとでら)があった。説明板によると「鎌倉最古のお寺」とある。歴史を感じながらお参りさせてもらった

 さあ残すは3か寺だ。整理した距離表を忘れてしまったので正確な残り距離がわからないが確か12Kmぐらいだったと思う。今は15時。残り2時間あるので今日中にまわれるだろう。

 杉本寺から緩やかな上りが続く。だいぶペースが落ちてきた。次の2番札所岩殿寺(がんでんじ)は右手の丘の向こう側だ。交差点の右折ポイントにやってきた。やはり急な上りだ。
 ここまでドーナツ1個だから目の前に見えたコンビニに飛び込んだ。少しでも時間短縮するため、この坂は食べ歩きだ。

 丘を越えてJRの線路にぶつかり左折すればじきに岩殿寺のはずだが、GPS機器表示では通り過ぎている。戻ってみたがよくわからず人に訊くしかなかった。しかし人がいない。
 人に会えるまで戻ってしまったがさっきの道で正しかった。だいぶロスしてしまい岩殿寺の山門に着いたのは15時45分だった。
 本堂は逗子の海が見える高台にあり、上り下りをしているうちにどんどん時間が過ぎていく。もう16時だ。残り10Kmぐらいかな、参拝時間を考えると間に合わないだろう。

 がっかりしながらGPS機器の目的地に最後の長谷寺をセットすると直線距離で4Km弱だった。次のお寺は最後のお寺へ行く途中にある。10Kmは記憶違いだ。これなら間に合うぞ。次の3番札所安養院(あんよういん)へ急いだ。

 安養院に着くとちょうど年配の男性が山門の入場禁止の柵を動かして境内から出てきた。そして柵を元の位置に戻した。
 私は閉門時間をちょっと過ぎたのだと思った。その男性はお願いして時間外に対応してもらったに違いない。そう考えた私は、お寺の人がいるうちにお願いしようと柵を乗り越え納経所へ向かった。
 幸いにもまだお寺の人がいた。
「すいません納経をお願いできますか?」
「普通こういう特別なことはしないので、これからはやめてください」と言いながらも掛け軸を受け取ってくれた。
「16時30分まででしたか?」と訊くと
「山門のところに書いてありましたとおり、本日からお休みです。今後行かれるお寺のことは事前に調べておかれた方が良いですよ。」と冷たく言われてしまった。
 田舎のお寺ならまだしも、ここ鎌倉で年末休みとは思ってもいなかった。まさかと思い、
「長谷寺もお休みですか?」と訊くと、
「他のお寺のことはわかりません。でもその前に16時30分まであと3分ですから間に合わないですよ。」
「長谷寺は16時30分までですか?」
「それはわかりませんが、鎌倉のお寺は16時30分が多いです。」
 完全に私のミスだ。だけどここで終わりにする気にはなれなかった。間に合わなくてもいい、長谷寺まで走ろう。

 走り始めるとなぜだか快調だ。さっきまで足が重かったのがうそのよう。足の痛みはどこへいった?体に任せて走っていると3日間で一番早いペースになっていた。
 前方にジョギング中の若い男性が見えた。徐々に近づいている。いい目標になるので長谷寺までに追いつこうと思った。
 本当に快調だ。長谷寺の一つ手前のバス停で男性に追いつき、追い越した。人間の限界はどこにあるのだろう。限界は自分が決めている。自分の脳が限界を作って、「痛いんだ」とか「足が重い」とか感じるよう指令を出している。この脳をコントロールできれば本当の限界はもっともっと先にあるのだろう。

 道が行き止まりになり、そこが長谷寺だ。中から人が出てくる。お休みではなかった。がもう入ることはできない。やはり16時30分までだった。今は16時40分、10分間に合わなかった。
 でもいいのだ。ここまで走ったことに違いないのだから。そして限界のうそを知っただけでも巡礼の価値があった。これが巡礼の旅なのだろう。

12月29日(火) 鎌倉
 本日の移動距離 34.4Km
 3日間の総移動距離 121.3Km

「坂東三十三観音巡り」冬編はこれで終了です。3日間でしたがお付き合いいただきありがとうございました。
来年のゴールデンウィークに房総半島を回れればと思っております。またそのときまで。

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